別の記事でも書いた通りで、ニコン純正の RAW 現像ソフト NX Studio を使って、比較的簡単にフィルム風に現像する方法を見つけちゃいました。色んな種類の RAW データに適用してみたのだけど今のところどれも破綻無くいい感じに仕上がっています。
フィルム風というか厳密には RAW が持つダイナミックレンジを最大活用して、白飛びも黒潰れもしないように現像する方法ですね。HDR風にも見えるかも。
そのうちちゃんとした記事にまとめたいのだけど、自分の頭の整理と、可能な範囲で早めに広めたいのとでとりあえず簡単に箇条書きで書いていきます。
- 白飛びしない範囲でデータの情報量を最大化するために撮影時には下の設定で RAW で撮る
- アクティブDライティング:オフ
- 測光モード:ハイライト重点測光
- 露出補正:基本的にはしない
- ISO:基底感度(Z9, Z7系なら64、それ以外は 100)
- NX Studio で NEF (RAW) を開く
- ピクチャーコントロールはフラット
- クイックシャープ:自動
- コントラスト:自動
- 明るさ:±0
- 色の濃さ:-2(薄め) から -1(濃いめ) の範囲
- 色相:ネガフィルム風なら -1、ポジフィルム風なら +1、人肌も影響を受けてしまうので人物写真の場合は変更せず±0 のまま
- レベルとトーンカーブの RGB を緩やかに S 字にする。以下は私の場合のアンカーポイント。慣れたら弱や強にして何パターンか持っておくと良いです。トーンカーブによるコントラストが何故か絵の彩度に影響するので注意。
- (0,0)
- (44,27)
- (90,71)
- (128,129)
- (164,181)
- (207,222)
- (255,255)
- 露出補正とアクティブDライティングで画像の明るさ(露出)を調整
- ヒストグラムをチェックして白飛びや黒潰れが無いように
- ホワイトバランスはいつも通りに好きに設定
- 自然光オートだとデーライトっぽいかも
- ヴィネットコントロールはお好みで
- 周辺光量が落ちるとフィルムっぽいです
- 視線を中心に集める必要がなければ控えめにした方がよいかも