写凡珠

ニコン Z6 と Z50 で京都を撮っています。しゃぼんだま、と読みます。

自転車

自転車

自転車の前から車が来てなかったら、下半期ベスト候補だったかなあ、と思う。常識的に考えて衝突する訳はないのだけど、不穏な疑念を鑑賞者の心に産むことになるから。ベストのタイミングが来るまで粘り続けるのが良い写真家だ!みたいに言われるけど、粘って再び自転車が来るのはいつになるか分からないし、その間に太陽の位置と雲行きが変わるだろうから、光の調子も変わってしまうだろう。なのでこのようなシチュエーションなら大抵の場合、私は同じ場所にこだわらず次のシャッターチャンスを探して再び歩くことにする。

もしプロの写真家なら、被写体である自転車乗りの方々はモデルだったりして、いつどう橋を通りすぎるのか相談できるのかもしれない。仮にスナップ写真で被写体との間で相談は出来なかったとしてもクライアントのいるプロの仕事なら、車は Photoshop で消すだろうし Photoshop 使うなら上の電線も消すだろうね。

ということで素直に写真の鑑賞しやすさを考えると、何某かの形で当然整理されてしかるべき要素というのはあるのだけど、逆に潔く整理しないことが、確かにそこに居てそれを見たということの証となり、むしろリアリティを増す部分もある。

とはいえ、全く整理されていないと、何撮ったんだかよくわからなくて観てるだけで疲れる、というような側面があるのもまた事実でその辺の匙加減がスナップ写真の難しさであり面白さでもあると思う。