写凡珠

ニコン Z 7II で京都を撮っています。しゃぼんだま、と読みます。

XマウントからニコンZマウントへの移行をふりかえる~レンズ編~

富士フイルムXマウントからニコンZマウントへの移行から三か月が経過しました。撮影を経て機材の性質などもつかめてきたので、個人的な印象を書き記してみたいと思います。厳密なレビューなどではなくて個人の主観的な感想であることを予めご承知おきください。まずはレンズについて。

35mm相当を XF23mmF1.4 R と X100F から NIKKOR Z 35mm f/1.8 S (+Z6) に一本化したこと

Waterside

嵯峨野 竹林の道

このブログに貼っている写真の数はそれほど多くないですが NIKKOR Z 35mm f/1.8 S は家庭内の撮影も込みでいうと稼働率ナンバー1のレンズですね。

個人的な主観でいうと XF23mmF1.4 R と NIKKOR Z 35mm f/1.8 S の使い勝手はとても似ています。どちらもフォーカス面のキレとボケの滑らかさとが両立する写りの印象です。MTF 曲線を見るとデータ上は Z の方が解像力は上ですが、それを実感するには Z6 だと画素数が足りないかもです。重さは Z の方が少し重いですね。理論的には Z の方が被写界深度が少し浅いはずですが、感触としてはだいたい同じぐらいです。お値段は Z の方がちょっと高いぐらいです。Z の方は防塵防滴があるので雨天でも持ち出しやすいのが大きなプラスです。

X100F の APS-C の 23mm F2 だと被写体との距離によっては、もうちょっと被写界深度の浅さが欲しいと思うときがあったのでフルサイズの F1.8、APS-C の F1.4 ぐらいが個人的にはスイートスポットの被写界深度なのかもしれません。逆に、これ以上浅くなっても何撮っているか分からなくなってくる印象です。この機材整理で X100F のコンパクトさは失われてしまったのですが、それは後に書きます。

50mm相当を XF35mmF1.4 R と XF35mmF2 R WR から NIKKOR Z 50mm f/1.8 S (+Z6) に一本化したこと

Duct

Flower

ざっくり言うと、おおよそ Z の一本で XF レンズ二本のいいところどりになったイメージです。

NIKKOR Z 50mm f/1.8 S は絞り開放時の被写界深度の浅さや奥行方向の滑らかなつながりは XF35mmF1.4 R に近く、色乗りやフォーカス面の写りのキレ、防塵防滴は XF35mmF2 R WR と同様の性質で、期待通りの使い心地です。

性能面でいうと Z の 50mm の解像力は MTF 通りで圧倒的ですね。

XF35mmF1.4 R 特有のオールドレンズっぽいほのかなにじみは Z の方には無いですね。

XF35mmF2 R WR はフォーカスブリージングがひどかったのですが、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S ではほとんど無いですね。

APS-C の 35mm は厳密にはフルサイズでは52.5mm相当の画角になってしまい若干の狭さを感じることもあったので、フルサイズの50mmぴったりの画角の安心感、収まりの良さ、というのもあります。この辺はニコンで先に 50mm に慣れてしまったせいかもしれないですが。

お値段的には X の 35mm 二本を買う予算で Z の 50mm 一本を買っておつりが出ます。

重量、サイズでいうと NIKKOR Z 50mm f/1.8 S はまあまあの重さ、大きさではありますので、覚悟はしていたものの XF35mmF2 R WR にあったコンパクトさは今の装備からは失われてしまったのが少し残念です。

望遠ズームを XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS から NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR に変更したこと

Passer-By

望遠ズームは、今回のマウント変更で最も大きな変化を感じた部分です。まず XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS の最大の不満であったタマネギボケNIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR ではほとんど見られなくなりました。 タマネギ以外でもアウトフォーカス部全般が自然になった気がします。周辺画質も NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR の方が上ですね。望遠端が300mm相当から375mm相当になってより遠くを撮れるようになったのもありがたいです。手振れ補正も5段で十分効いています。少し絞って使うので開放F値の差はあまり気になりませんでした。

フルサイズや APS-C でも F2.8 通しの望遠ズームは私にはサイズと価格の両面で過ぎた装備なので NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR が個人的にはちょうどいい望遠ズームということになりそうです。

Xマウントは最近 70-300mm の開発発表がありましたのでこのレンズが NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR を越えてくるものになるのか注目しています。

マクロレンズ XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro と XF60mmF2.4 R Macro を NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR (+Z50)と接写リング Fotodiox MTA-NKZ35 で置き換えたこと

Flower

何よりも焦点距離が可変になったことで接写時の腰への負担が大幅に軽減されたことが大きいですね。接写リングの追加だけで済むという資金面でのメリットもあなどれません。接写リングを付けてしまうと、その間は接写しかできなくなるのですが、120mm相当、90mm相当の画角は使いこなしが難しいこともあって、以前の無限遠にも合うマクロレンズ達が惜しい、ということにはならなかったですね。

Z で 50mm Micro が発売されると、フルサイズで 50mm、APS-C で 75mm 相当で画角的には使いやすくなるわけですが、今時点でも十分接写を楽しめているので手を出すかどうかは悩ましいところです。

 

中望遠の XF50mmF2 R WR, XF60mmF2.4 R Macro, XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro を NIKKOR Z 85mm f/1.8 S (+Z6) と NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR (+Z50) で置き換えたこと

Bicyle

まず、光が十分にある状況でのいわゆる切り取りスナップに関しては NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR で十分カバーできていると思いました。広角よりの50mm(75mm相当)から100mm(150mm相当)ぐらいのレンジで絞った場合は単焦点とくらべて遜色のない解像力があるイメージです。

Encounter

低照度下のスナップやポートレートでの活躍を NIKKOR Z 85mm f/1.8 S には期待しているのですが、まだ自信をもって語れるほどは撮影回数がありません。

 

Nikon 単焦点レンズ NIKKOR Z 85mm f/1.8S Zマウント フルサイズ対応 Sライン

Nikon 単焦点レンズ NIKKOR Z 85mm f/1.8S Zマウント フルサイズ対応 Sライン

  • 発売日: 2019/09/05
  • メディア: エレクトロニクス
 

標準ズーム(大)を XF16-55mmF2.8 R LM WR から NIKKOR Z 24-70mm f/4 S (+Z6)に変更したこと

旧邸御室

色乗り、コントラスト、絞り開放での被写界深度の浅さ、でいうと二つのレンズは大体同じぐらいの感触です。解像感については画角や絞り値や中心からの距離で変わってくると思いますが、総体としては同じくらいではないでしょうか?

取り回しは軽量で沈胴式NIKKOR Z 24-70mm f/4 S の方が上ですね。その分望遠端の画角が 85mm 相当から 70mm 相当に広く(短く)なっているのですが、望遠ズームを併用しているためかあまり気にならないです。

Z の方はキットレンズだったので中古がかなりリーズナブルなお値段で手に入りました。

標準ズーム(小)を XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS から NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR (+Z50)に変更したこと

Summer day

Z50 に NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR をつけるとほぼ高級コンデジのサイズ感になって持ち出しの手軽さは圧倒的に良くなりました。稼働回数は多いのですが、ブログに載せるようなスナップを撮る機会があまりなくてまだ画質を語れるほどの撮影経験が無いですね。データでいうと測定対象の空間周波数が違うので X マウントのレンズとは直接比較はできないのですが MTF 曲線は凄いですよね。

XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS については手に入れた当時(2016年頭)はサイズ比の写りの良さに感動しました。このブログでも写真枚数最多を誇るレンズなのですが、今いろいろな標準ズームレンズの選択肢がある中でいうと、まあまあ長さはある方です。撮影スタイルとしては絞りを開けるよりは絞って撮るようになったこともあり、自分の中では位置づけが中途半端なレンズになってしまいました。

移行にはおおむね期待通りで満足だけど Z には小型の単焦点レンズが無いのが少し残念

Z のレンズも X のレンズも大口径のショートフランジバックを活かして隅まで解像力が失われない高性能なものになっていると思いますが、Z のフルサイズはセンサーサイズの広さの分より高精細に写るように思います。Z の APS-C レンズも X マウントのレンズといい勝負をするように思います。

ズームレンズについては沈胴式で最新設計のためか Z に移行して性能は同等以上で取り回しはずっと良くなった印象です。お値段面でもリーズナブルですね。

単焦点レンズについては NIKKOR Z レンズの f/1.8 S-Line シリーズにしたことによって期待している機能(防塵防滴、被写界深度の浅さ、色乗り等)が全部入りになりました。価格面では S-Line 単焦点は結構いいお値段なのですが、XでF2, F1.4そろえるぐらいなら S-Line 一本の方が安く手に入りますね。サイズは大きくなってしまいますが。

富士フイルムの X100F や XF35mmF2 R WR での小型単焦点レンズでサクサク撮影というのが今の Z の装備では楽しめなくなったのが少し心残りです。ズームの NIKKOR Z DX 16-50mm/3.5-6.3 VR は圧倒的にコンパクトなのですが、それはそれとしてズームではなくて単焦点パンケーキレンズも欲しくなってきます。

ロードマップにある Z 28mm がシルエットを見る限りは結構小型で、フルサイズで 28mm、APS-C の Z50 につけると 42mm 相当の絶妙な画角になるので期待しています。

APS-C (DX) クロップでも高画質で、さらにフード込みでも小型にまとめて欲しいところですが、どうなるでしょうか…

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