写凡珠

ニコン Z f で京都を中心とした関西の風景を撮っています。しゃぼんだま、と読みます。

自転車

Bicycle

私は絞りは開けるよりは絞るタイプだなあ、と最近よく思うようになりました。

 とはいえ、室内で人物を撮るときは流石に大抵定石どおり絞りを開けて被写界深度浅めで瞳や顔をフォーカスしますし、光量が少ない環境ならシャッター速度を稼ぐため絞りは開けます。絞るといっても回折現象が起きるほどは絞ったりしません。

絞りを開ければ被写界深度を浅くできるようなシチュエーションでも、被写界深度が浅いことより深いことに意味があるような画面構成をしがち、ということですね。自分は苦手だと悟ってしまいましたが、絞りを開けて被写界深度浅めで撮るのが上手い方いらっしゃいますよね…

そういう撮影傾向がある、と分かってしまうとせっかくそろえた NIKKOR Z 35mm f/1.8 S, NIKKOR Z 50mm f/1.8 S, NIKKOR Z 85mm f/1.8 S の単焦点レンズ達よりズームレンズ NIKKOR Z 24-70mm f/4 S を持ち出した方が打率が高い、ということになってしまうんですね。NIKKOR Z 24-70mm f/4 S はかなり優秀なので絞ってしまうと単焦点との差異は小さくなりますし、レンズの大きさもあまり違わないですし。

単焦点を持ち出す合理的な理由は、あえて画角を固定して迷いを減らしたいとか、勝負画角が確定している、光量が少ない環境で撮ることが分かっている、寄って撮るのでアウトフォーカスが綺麗につながるレンズが望ましい、ぐらいに絞り込まれますかね。

ズームを持ち出すという結論が合理的ならそれに従えばいいかというとそんな単純な話でもなくて、単焦点じゃなくてズームを選ぶのは何か粋じゃないような気がするのですね。誰が見張っているわけでもないのですけど、自分の中のカッコイイフォトグラファー像から離れるような妙な居心地の悪さ。うーん。大道先生大道先生…

ところで、被写界深度深めが好きならマイクロフォーサーズにしたらいいじゃん、と思われるかもしれないのですが、ド逆光で明暗差の激しい写真を撮るのも好きだったりするのですよね。するとダイナミックレンジが問われるのでセンサーサイズは大きい方がありがたいんです。RAW現像でのトーン調整余地が全然違いますからね…

例によってチラシの裏に書くような機材話でした。