写凡珠

ニコン Z 7II で京都を撮っています。しゃぼんだま、と読みます。

NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S を手に入れて5カ月たったので振り返ってレビュー

いろいろな期待をして昨年の 11 月に NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S というレンズを手にいれました。

その後5カ月が経過し、その間、紅葉、雪、桜といった季節の風景を撮影してきました。このレンズについて実体験に基づいて語れる状況になったと思いますのでレビューっぽいものを書いてみようと思います。

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自分レンズ沼史上最高レンズ

この後、このレンズの良いところをいろいろ挙げていこうと思いますが、細かい話を並べられても読むのが面倒なだけ、という人もいると思うので、結論を先に書いてしまおうと思います。

このレンズはいままで私が使ってきた多数のレンズの中で総合的に最も良いレンズです。

特に「風景を撮る」という目的で「足で寄れる範囲の被写体」に対しては全く不満なく凄みを感じる写真をサクサク撮れると思います。

以降、一つ一つ長所を挙げて、最後に欠点を一応上げてみます。

このレンズの長所

画面隅までシャープ

Nison-in Temple 妙覚寺大門の枝垂れ桜 Heian Shrine in the Snow Kyoto Reikanji Temple

写りのシャープさというのは大体、レンズに一番期待されるものだと思います。このレンズは隅から隅までシャープに写ります。

4575万画素の Z7II でもまだ余裕があるんじゃないかと思うレベルです。クロップしても問題なく使えます。

ボケがよい

桜咲く竹中稲荷神社 地蔵院 椿寺 秋の等持院 桜咲く岡崎神社

ズームレンズとしては、今まで経験したことが無いぐらいボケの質が良いです。単焦点レンズと比べたら負けるかもしれないですが、このレンズの場合、悪目立ちするようなケースが少なくなる方向でチューニングしているように思います。あまり難しいことを考えず、構図だったり絞りによる被写界深度の調整に集中できます。

色乗りが良い

Rokuoin Temple in Late Autumn Kyoto Reikanji Temple 桜咲く鴨川河川敷 出町柳丸太町間 紅葉の清水寺

アルネオコートとナノクリスタルコートの効果だと思うのですが、元々色乗りの良いニッコールZレンズの中でもさらに色が綺麗に深く写りますね。

特に日陰の紅葉なんかはカメラやレンズに依っては結構難しかったりするのですが、Z7II の ISO 64 とこの NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S は難なく捕らえますね。

ハイライトからシャドウまでの安定したトーン再現性

桜咲く鴨川河川敷 出町柳丸太町間 Heian Shrine in the Snow

これもコーティングの恩恵だと思うのですが、明暗差の激しいところを撮っても、白も黒も飛ばず、フレアっぽくもならず、綺麗につながりますね。

逆光に強い

桜咲く鴨川河川敷 出町柳丸太町間 地蔵院 椿寺

上の明暗差の話と若干被るのですが、逆光でもフレアっぽくなりません。

近接撮影でも安定した性能

秋の等持院 桜咲く鴨川河川敷 出町柳丸太町間

マルチフォーカス方式の恩恵だと思いますが、近接撮影でもポワポワしません。最大撮影倍率は 0.22倍で、時系列的な意味で最近のレンズの中ではおとなしい方かもしれないですが、最近接でも性能が落ちないのとボケがキレイなのとで近接撮影は楽しめます。

防塵防滴

Heian Shrine in the Snow 桜咲く岡崎神社

防塵防滴に関してはさすがに、性能の限界を攻めるような使い方はしていませんが、雪の日も雨の日も気にせず持ち出しています。撮影が終わった後、しっかり機材を拭いて乾かすように心がけているからか、特にトラブルもありません。風景写真を撮る上で地味に重要なポイントだと思います。

24mm から 70mm までの重要な画角域をカバー

スペック通りなので、改めて言うまでもないと思いますが、単焦点レンズ並みの性能でレンズ交換無しで 24mm から 70mm まで使えるというのが重要ですね。

少なくとも自分の撮影では 24mm より広角が必要になることはほぼ無いですし、望遠端も 70mm あれば足で寄れる範囲では困りません。

取りまわしは悪くない

このレンズを購入するにあたって最も警戒していたのは、重量が 800g を越えるので、重くて使わなくなるかもしれないことでした。

重心位置がいいのか Z7II のグリップがいいのか写りが良すぎて気にしなくなったのか原因はよく分からないのですが、5カ月経ってみて重さは全然気にならないですね。

フード込みの長さもカメラバッグを選ばずに済む程度に収まっていると思います。

フォーカスブリージング抑制アリ

レンズによっては被写体との距離が変わると画角も変わってしまうフォーカスブリージングという現象が起きたりするのですが、このレンズはフォーカスブリージングが抑制されています。

撮影しやすさに貢献していますね。

 

あえて欠点を挙げるなら

ただただ褒めちぎっても、嘘くさいレビューになってしまうので、フェアに欠点も一応挙げておきますが、スペックに織り込み済みのものだったり、稀に起こる問題だったりで、あら捜しになってしまいますね。

高額

25万円ぐらいするレンズでお高いレンズではありますよね。しかし、使い続けて振り返ってみるとその価値は十分あったと思っています。

二線ボケやボケの縁取りが皆無というわけではない

紅葉の泉涌寺 今熊野観音寺と御座所庭園 Nison-in Temple

ボケが悪目立ちしにくい、といっても何枚も取っていると稀にちょっと気になるのが出てきますが、ズームが使えることで得られるトータルの撮れ高を考えたら無視できると思います。

フレア・ゴーストが皆無というわけではない

紅葉の真如堂 紅葉の真如堂

光源を画面に入れるような撮り方をしていて、当たり所が悪かった時に稀にフレアやゴーストが出ます。単焦点と比べたらもしかしたらちょっと弱いかも思うことがあります。

そもそも、ニコンの逆光耐性は業界でも頭一つ飛びぬけていて、その中で S-Line 単焦点と比べたら、ちょっと苦手なケースもあるかもね、というレベルです。

(フレアやゴーストに影響する要因として保護フィルターがあります。私はこのレンズに保護フィルターとしてニコン製の ARCREST 82mm を付けています。)

望遠端 70mm だと足で寄れない被写体に対しては長さが足りない

そもそもそういうスペックなので難癖に近いと思いますが、望遠端 70mm だと被写体の近くまで歩いて行けない状況だと厳しいですね。私はそういう状況では NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR を選ぶようにしています。

スナップシューターとしては重くてデカい

これも目的に合わせて別のレンズを選べばいいじゃない、という話ですが、一応書いておきます。

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