写凡珠

ニコン Z f で京都を中心とした関西の風景を撮っています。しゃぼんだま、と読みます。

Z 7II を一年以上使ってみて画質面の感想アップデート

以前 Z 7II と Z 6 の画質面の違いについての感想を記事として書いたことがあります。Z 6 から Z 7II に切り替えて一か月半ぐらいでの記事でした。

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この記事に書いてあることについては今見てもおおまかには合っていると思うのですが、その後、Z 7II を一年以上使ってみてアップデートしておいた方がよいこと、追加の気づきなどもありましたので記事に書き記しておきたいと思います。

高画素には輪郭を際立たせ前景と背景を分離する力がある

前回の記事では「高画素のありがたみは画像を縮小して閲覧すると分かりにくいかも」と書いていました。これはある程度真実なのですが、縮小しても高画素らしさが見えてくる箇所もあります。線や輪郭の強調、前景と背景の分離ですね。逆にランダムにごちゃごちゃしたものについては意外と画素数の違いは現れなくてレンズの性能が現れる気がします。この辺りは画素数の違いに加えてローパスフィルターの有無も関係あるのかもしれません。

線や輪郭

前景と背景の分離

NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S と Z 7II の組み合わせが最高

ふわっとしたコメントでアレですが NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S と Z 7II の組み合わせが最高に気に入っています。NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S と Z 6 を組み合わせたことが無いので、もしかしたら単に NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S が良い、ということかもしれません。元々ニコンZにして画質面でワンクラス上がった感触があったのですが、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S と Z 7II のコンビだとさらにワンクラス上がった気がします。

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Z 7II の ISO64 の RAW データのダイナミックレンジが凄い

Z 7II は ISO64 で撮ると RAW データのダイナミックレンジが凄いですね。逆光で空のハイライトが飛ばない露出で撮影したものを、NX Studio で調整なしのオートで出力した場合と、パラメータ調整して出力した場合の比較です。

調整前

調整後

RAW 現像でここまで調整できるということが分かってからは、(褒められた話ではないかもしれないですが)撮影時に露出補正をしなくなりました(測光モードはハイライト重点測光でアクティブDライティングはオフ)。NX Studio という高機能で表現力の高いメーカー純正 RAW 現像ソフトが無料で使えるというのもありがたいですね。NX Studio による RAW 現像については下のような記事も書いています。

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トリミングに頼る頻度が増えた

前回の記事にも少し書いたのですが、多少トリミングをしても全体としての画質がほとんど落ちないのでトリミングをすることが多くなりましたね。

といっても画面の端に写りこんだ余計なものを取り除いたり、注視点をピッタリセンターに合わせたり、主線をピッタリ二分割線に揃えたり、といったことしかしていないです。

撮影時に広く撮って別のフレームを切り出すというのは出来るのは分かっててもやらなくなりました。

使ってみると Z 7II に大満足

導入当初は高画素 Z 7II に対して少し懐疑的な気持ちもありましたが、一年以上つかってみて馴染んでくると良いものだなと思っています。

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